JDC
ご挨拶
理事長 神庭 重信
このたび、樋口輝彦先生の後任として、日本うつ病センター(JDC)の理事長を拝命しました。
当センターはうつ病に対する理解を深めるための事業、うつ病の予防、早期発見・早期治療、職場復帰・社会復帰に取り組むためのサポートを行うことを目的に2010年に一般社団法人として設立されました。
JDCの事業には診療とメンタルヘルス・サポート事業があります。診療部門には六番町メンタルクリニックと心理カウンセリングセンターがあり、メンタルヘルス・サポート事業はJDC産業メンタルヘルスセンターが担当します。
六番町メンタルクリニックでは、うつ病をはじめ関連するこころの病の丁寧で専門的な治療を、その道のベテラン精神科医が保険診療で担当します。また、JDCカウンセリングセンター(濱田秀伯センター長)では、認知行動療法などの精神療法、カウンセリング、リワークなどを提供するとともに、人間の生きる意味を患者さんとともに考えるスピリチュアル・ケアのご相談にも応じています。
第3の事業は職場のメンタルヘルス・サポートです。昨今、多くの企業でうつ病をはじめとするメンタルの病気のために休職する方が増えており、大きな問題になっています。そこで、JDC産業メンタルヘルスセンター(中村純センター長)では、一般科の医師、産業医に対するメンタルヘルスの啓発活動、サポート活動を、この分野のオーソリティーである田中克俊医師を中心に実践し、産業医、一般科医にうつ病およびその関連疾患へのより適切な対処法を身につけていただくことを目的に具体的な事業を展開しています。
JDCは、以上のようにうつ病を中心としたメンタルヘルスの諸問題を総合的に対応するセンターとして、さらに活動を盛んにして参りたいと思います。皆様のニーズに合った活動を気軽にご利用ください。
2019年4月
一般社団法人日本うつ病センター 理事長
九州大学 名誉教授
神庭 重信
名誉理事長 樋口 輝彦
日本うつ病センター(JDC)はうつ病に対する理解を深めるための事業、うつ病の予防、早期発見・早期治療、職場復帰・社会復帰に取り組むためのサポートを行うことを目的に2010年に一般社団法人として設立されました。
JDCの事業は大きく2つに分かれます。
そのひとつは診療機能であり、六番町メンタルクリニック(野村総一郎院長)においてうつ病をはじめこころの病の治療を実践します。保険診療で一般精神科診療を中心に行なうとともに心理カウンセリング、認知行動療法などもそれぞれの専門家によって実施されます。対象は広く、年齢・性別は問いません。
今日、日本のメンタルクリニックの多くが5分間診療を余儀なくされています。その背景にはそうならざるを得ない医療環境の問題がありますが、六番町メンタルクリニックでは可能なかぎりじっくり患者様の声に耳を傾け診療することを心掛けています。
他の一つの事業は職場のメンタルヘルス・サポート事業です。今日、多くの企業がうつ病をはじめとするメンタルの病気のために休職しており、大きな問題になっています。平成27年度からは50人以上の事業場でストレスチェックが義務化されましたが、これも職場のメンタルヘルスが問題であることの表れとみることができます。職場の健康管理については、産業医の配置などが進められ、身体面の管理については強化されてきました。しかし、メンタルヘルスに関しては十分ではありません。その背景には精神科産業医の養成が不十分であること、一般産業医のメンタルヘルスに対する知識・経験が乏しいことなど があげられます。
そこで、JDCでは一般科の医師、産業医に対する啓発活動、サポート活動を、この分野のオーソリティ-である田中克俊医師を中心に実践し、産業医、一般科医にうつ病への対処法を身につけていただくことを目的に具体的な事業を展開します。
一般社団法人日本うつ病センター 名誉理事長
国立精神・神経医療研究センター 名誉理事長
樋口 輝彦